ギターを手にすると、最初に目指すところで「ソロを弾くこと」という人も多いのではないでしょうか?私もギター買いたての初心者の頃、リードギターとしてソロをかっこよく弾きたいと常々思っていました。
調べたことがある人もいると思いますが、ソロを弾くには「スケール」を覚える必要があります。たった3分でソロが弾けるスケール「ペンタトニックスケール」を表を使って覚えてしまいましょう。
ペンタトニックスケールとは
「ペンタトニックスケール」とは5音でできた音階のことです。「メジャー」と「マイナー」があり、非常にシンプルでギタリストとしても分かりやすいので、ロック・ポップ・ブルースなど数々のジャンルで登場します。
音階を書くと上の五線譜のようになります。ちなみに「ペンタトニックスケール」と言われているのは「マイナーペンタトニックスケール」を指す方ほうが多いようです。覚え方については、ギターの特性を生かした簡単な覚え方がありますので、安心してください。
ペンタトニックスケールの表を使って覚える
ギター初心者の場合、音階の理論については最初はほとんど覚えなくても大丈夫です。ギターの特性を活かした覚え方で「指板上のポジションで覚える」がギタリストとしては先ですので、こちらを見ていきましょう。
実はこれだけです。このポジションを好きに弾くだけで、ソロが弾けるようになります。有名な楽曲で数々使われているペンタトニックスケールを使えるようになると、ソロはもちろんですが「リフ」や「オブリ」も作ることができるので、ギタリストにおいては最優先で覚えたいスケールです。
ペンタトニックスケールのメジャーとマイナー
スケールは大きくメジャー系とマイナー系に分かれます。ペンタトニックスケールも同じです。ただ他のスケールと違う点がメジャーとマイナーの指板上のポジションが全く同じなのです。つまり一つのポジションを覚えると、メジャーとマイナーのポジションを覚えたことになるので、一石二鳥というわけです。
上の図を見てわかるように、両方ともポジションが一緒です。Cメジャーペンタトニックスケールを覚えると、Aマイナーペンタトニックスケールを覚えたことになります。中身を見てみると少し違いが見えてきます。
Cメジャーペンタトニックスケールの場合、弾き始めのポジションは6弦8フレットの小指(Cの音)から始めます。Aマイナーペンタトニックスケールは6弦5フレットの人差し指(Aの音)から始めます。メジャーとマイナーと言うくらい名前が違うので、響きも違ってきます。
ペンタトニックスケールを弾いてみる
実際に下の指板図を使ってスケールを弾いてみましょう。
Cメジャーペンタトニックスケールの始めは6弦8フレット小指から5弦5フレット人差し指、次は5弦7フレット薬指と順番に1弦8フレットの小指まで弾きます。
そこから折り返して、1弦5フレット人差し指、次は2弦8フレット小指と続き、6弦5フレット人差し指まで着いたら、最後は6弦8フレットの小指で1往復です。
弾く順序を覚えたら、響きを確認しながら弾いてみましょう。メジャーと名の付くスケールは明るい響きをしていますので、その音の響きに注意して弾いていると、自然とスケールの特徴を掴むことができます。
Aマイナーペンタトニックスケールの始めは6弦5フレット人差し指、次は6弦8フレット小指、5弦5フレット人差し指と順番に1弦8フレット小指まで弾きます。そこから折り返し1弦5フレット人差し指、2弦8フレット小指と最後の6弦5フレット人差し指まで戻って1往復です。
メジャーと同じように響きを感じながら弾いてください。どうでしょうか?響きの違いはわかりましたか?マイナーと呼ばれるスケールは暗い響きをしていますので、その特徴を掴みながら弾くことで、同時に耳を鍛えることができます。
特にマイナーペンタトニックスケールは非常に使いますので、優先して覚えて下さいね。
Cメジャー・Aマイナーペンタトニックスケール全ポジション表
ペンタトニックスケールには他にもポジションがあります。ギターの指板上の全ポジションを示した表を参考にして下さい。
指板上で見るとかなり散見される為、どう覚えたらいいか分かりにくいですが、覚えやすいようにパターンを切り出してみましたので、活用してみて下さい。
ペンタトニックスケール:フィンガリングポジション
覚えやすいようにパターンを4つに切り出しました。
パターン1は私が個人的に使いやすく、ソロやリフ作りにもよく使用していました。この配置はギタリストは好きな配置ではないでしょうか。
定番中の定番のパターンですね。ペンタトニックスケールの代表的なフィンガリングポジションです。非常に使いやすいので優先して覚えましょう。
少し複雑で覚えにくいかもしれませんが、パターン3は隣り合っているパターン2とパターン4を通過するようなフレーズでよく使いますので、頑張って覚えて下さい。
このパターンは難無く覚えられると思います。かなり使えるパターンですのでしっかりと覚えましょう。
スケールのキーを変えて弾いてみる
ペンタトニックスケールのパターンは4つしかありませんので、比較的覚えやすいと思います。覚えたらそのままルートの位置を弾きたいキー(調)のルート音(EのキーならE)に合わせて弾いてみて下さい。ギターの特性上、キーの変更はポジションを移動させて弾くだけで可能です。
スケールは、とにかく慣れ親しんで「遊びながら覚える」が近道です。最初の頃は、何となく何かの曲に合わせて弾いてみるでも構いませんし、ソロフレーズを鼻歌で作ってギターで再現してみるなんて練習方法もあります。
まずは自分の好きな曲に合わせて弾いてみて、キーが違うようでしたら移動させて合わせてみて下さい。必ずぴったりハマるキーがあります。遊びながらギターを楽しめれば、上達も早くなりますので是非やってみて下さい。
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