ギターのピッキングはどのようなやり方で練習していますか?上下に動かすピッキングは、思った以上にやりにくいという人が多くいます。やり方次第で「音の良し悪し」や「表現力の幅」に大きな違いが出てくるピッキング。ここで基本を覚えてカッコいい演奏を目指しましょう。
ピッキングとは?
ギターの演奏で弦をはじくことをすべてピッキングと呼んでいます。ピッキングにはピックを使ったり、指を使って行うフィンガーピッキングがありますが、ここではピックを使った基本のやり方をご紹介します。
ピックの持ち方
はじめにピックの持ち方を確認しましょう。下の写真のように手の形を作ります。
作った形の人差し指の上に、ピックを下の写真のように置きます。
あとは親指を添えるだけです。ピックを押さえる力は、ピッキングしたときに弦の抵抗に負けない程度です。
これで完成です。それではピッキングのやり方をご紹介します。
ピッキングのやり方と種類
ピッキングにはいくつか種類があり、それぞれのやり方があります。ここでは基本的なピッキングを3つ紹介します。
1.ダウンピッキング
ピックを上から下へ振り下ろし弦をはじく奏法。図は一番上の6弦のみを弾き6弦を通過した後は5弦に触れないようにします。自然な動作でできるので非常にやり易く感じると思います。
2.アップピッキング
ピックを下から上へ振り上げて弦をはじく奏法。人間の動作として、下から上へピックを振り上げることは非常に難しく、このアップピッキングをマスターすることで、演奏力の大幅なアップができると思います。
3.オルタネイトピッキング
「ダウンピッキング」と「アップピッキング」つまり上下の動きを交互に行うピッキングです。「オルタネイトピッキング」を覚えることで、ダウンとアップのピッキングを同時に覚えることが出来ます。
上下に動かす「オルタネイトピッキング」をマスターする
上の写真のように、オルタネイトピッキングはダウンとアップを交互に連続して行います。まずは6弦開放を使ってダダダダっと弾いてみて下さい。右手の置く位置は、写真のように掌の付け根の部分を、ブリッジに固定して行います。TAB譜で表すと下の図のようになります。
どうでしょう、しっかりと音は鳴っていますか?ダウンとアップの音に差が出ないように意識してくださいね。恐らくアップピッキングの時が少々難しいと思います。
コツとしては、下の写真のように右手を固定した状態で、手首を下から上へ返します。オルタネイトピッキングは非常に多くの場面で活躍し、当たり前のように使用しますので、しっかりマスターしていきましょう。
ピックを深く入れすぎると弾きにくくなります。ピックの先ではじくような感じです。最初は基本を覚えるつもりで、ピックの向きは弦に対して並行でやってみて下さい。慣れてきたら、今度は以下の図のようにピックの角度を変えてみましょう。
ピックの角度を付ける意味は、弾き易くすることの他にアタック音(弦をはじいたときに出る打撃音)を使って、ソロやメロディーの音に表情をつけることができます。角度によってアタック音が違いますので、様々な角度を研究して、自分の好きなカッコいい音を見つけてみて下さい。
ピッキングのコツはピックの位置
ピッキングは、ピックの位置で弾きやすさや音の表情が決まります。あらゆる楽曲に対応できるよう、コツを掴んでおきましょう。
ピッキングのコツ
- 弦はピックの先端ではじき、深く当てない
- ピックに角度(向き)をつけて弾く
オルタネイトピッキングは基本ですが、奥が深いです。自分なりのピックの位置を確立して、演奏に個性的な表情をつけられるように練習してください。