ギターで左手を活かすコツのトレーニング!初心者はまず指を動かせ

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「ギターは左手が難しい」「何か上手くやるコツはないんだろうか」と思うことは良くあるのではないでしょうか。最初は痛くて仕方がないうえに、指が思ったように動きませんよね。

今回は指を思うように動かす為のコツと、そのためのトレーニング方法を紹介したいと思います。ここでめげずに乗り越えることができれば、その先にはカッコいい演奏のできる自分が待っていますので、是非とも頑張りましょう。

左手はなぜ動かない?

ギターにおける左手に必要な動きは、日常生活においては必要ないものばかりです。

例えば、人差し指と小指を大きく広げる「ワイドストレッチ」や、すべての指を一つずつバラバラに動かす動きなどは、日常生活では全く必要ありません。そのような動きをギターは必要としますので、上手くいかないのは当然のことなのです。

左手の指を動かすトレーニング

左手を上手く動かせるようになるにはどうすればいいのでしょうか?やはりトレーニングするしかありません。でも、みなさんには非常に効果的な指のトレーニングを紹介します。実際に私がセミプロになれるほど上達した方法ですので、これを続ければ、信じられないくらい自由に指を動かすことができるようになります。

クロマチックスケールを使う

クロマチックスケールは、下の図のように隣り合ったフレットを、4フレット分で区切った半音階のスケールです。

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図の黒丸内の漢字は、押さえる指の頭文字。横線は弦、縦線はフレットを表しています。これをただ弾くと、簡単すぎて練習になりません。そこで少し変わったフィンガリング(運指)をすることで、かなり難しくなり効果的な練習となります。

フィンガリングパターン

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もちろん、上のTAB譜をただ弾くわけではありません。最初は一つ一つ指の動きを見ながら進めていきましょう。

  1.  まず、6弦1フレットに人差し指を置いてダウンピッキング
  2.  人差し指は置いたままで、2フレットに中指を置いてアップピッキング
  3.  人差し指・中指は置いたままで、薬指を3フレットにおいてダウンピッキング
  4.  3つの指を置いたまま、小指を4フレットに置いてアップピッキング

今の状態で、下の写真のようになっていれば大丈夫です。ピッキングは人差し指、薬指はダウンピッキング、中指・小指はアップピッキングで行うオルタネイトピッキングで弾いて下さい。

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次は押さえている4本の指をそのままで、人差し指だけ5弦1フレットに移動します。

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次は人差し指はそのままで、中指だけを5弦2フレットへ移動します。

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動かした2つの指はそのままで、薬指だけを5弦3フレットへ移動します。初めての時は、この薬指がなかなか動かないと思います。薬指が動くようになれば、かなり演奏し易くなるので頑張りましょう。

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動かした3つの指はそのままで、小指だけを5弦4フレットへ移動します。

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どうですか?音はしっかり鳴らせているでしょうか。しっかり音を鳴らすには、指をしっかり立てることです。

弦を6弦→5弦へ移動していく時に指を寝かせてしまうと、下の弦に指の腹が触れてしまいます。そうなると音がミュート(消音)されてしまいますので、指をしっかりと立てることを意識することが大事です。

この要領で1弦を小指4フレットまで行い、その後6弦に向かって、来た道を戻ります。1弦まで終わると、1弦に4つの指が並んでいると思います。そこから人差し指を2弦1フレットへ移動します。

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次は動かした指はそのままで、中指を2弦2フレットへ移動します。

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次は動かした2つの指はそのままで、薬指を2弦3フレットへ移動します。

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次は動かした3本の指はそのままで、小指を2弦4フレットへ移動します。

2016-11-12

同じ要領で、また6弦の小指まで行って1往復です。これを必ずメトロノームを使って行ってください。速さは♩=40くらいからでいいと思います。メトロノームを使うことで、「決まったテンポの中で演奏する」という絶対に必要な技術を、同時に習得することが出来ます。

1往復に慣れてきたら、今度は6弦4フレット小指まで行ったあと、人差し指を6弦2フレットへスライドさせて、2フレットから同じことを繰り返し往復してください。この繰り返しを小指が12フレットに到達するまで行います。

今回お伝えした、クロマチックスケールを使った指のトレーニングは、練習のはじめや演奏前のウォーミングアップでやってみて下さい。指の動きが違うことを実感できると思います。

左手を活かすコツ

  • クロマチックスケールで指のトレーニングをする
  • 指をしっかりと立てる
  • 1音1音の音が鳴っているかを意識する

この練習は、速く弾く練習ではなく、1音1音しっかりと音を鳴らすことを目的とした練習です。ゆっくりしたテンポで、しっかりとした指の使い方をマスターすることで、意識をしなくても確実で綺麗な音を出すことができるようになります。

繰り返し練習し、自然とできるように身に着ければ、格段に演奏レベルがアップします。

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